HAMLOGのQSL欄と、このアプリの扱い
Turbo HAMLOGのQSL欄は3文字の欄です。このアプリが何を書き、何を書かず、どう読むかをまとめます。 とくに1文字目のNは「何もしない」ではなく「紙のカードを印刷しない」という意味で、 電子的なQSL(hQSL・LoTW・eQSLなど)には効きません。ここが紛らわしいので、最初に説明します。
3文字の意味
QSL欄は左から1文字ずつ、別々の意味を持ちます(HAMLOGのヘルプ「QSL」の項)。
| 位置 | 意味 | 誰が書くか |
|---|---|---|
| 1文字目 | 紙のカードをどう出すか(経由・発行意図) | 交信のときに利用者が決める。このアプリが書くのはここだけ |
| 2文字目 | 発行済みかどうか | HAMLOGの印刷、hQSLの送信、HAMLOG自身の自動記入 |
| 3文字目 | 受領済みかどうか | 利用者の受領チェック、hQSLの照合、LoTW2Thw・eQSL2Thwなど |
HAMLOGが決めているのは位置の意味と、2・3文字目は空白かどうかで判断することだけです。 どの文字を使うかは利用者とツールごとに違います。
1文字目のNは「紙を出さない」
HAMLOGが意味を決めている1文字目の文字は少なく、代表が次の2つです。
N: QSLカードを印刷しない(HAMLOGのQSL印刷で、既定で印刷の対象外になる)。M: QSLマネージャー経由(Remarksに@コールサインを書く必要があります)。
J(JARLビューロー経由)のような文字は慣習で、HAMLOGの入力環境設定で初期値にしていることが多い文字です。
Nにしても止まらないもの:
- hQSL(HAMLOG E-Mail QSL): 初期設定では1文字目を見ません。相手がhQSLの登録局なら、
Nの交信にも送られます。 止めたい場合は、hQSLの環境設定「送信対象外のQSL欄1文字目」にNを指定します。 - LoTW・eQSL・Club Logへの送信: このアプリの送信はQSL欄を見ません。
Nの交信も送られます。
つまりNは「この交信では紙のカードを出さない」という印です。FT8のDX局のように、 電子的な確認(LoTW等)で足りる交信に向きます。
2文字目に自動で入るN
HAMLOGには、記念局(8J・8K・8M・8N)や、カードの受け取りを希望しない局(1Way局)の コールサインを入れると、2文字目へ自動でNを入れる機能があります(環境設定1「QSL発行済みとするPrefix」)。 これは「発行済み扱いにして、印刷の対象から外す」ためのNで、1文字目のNとは位置も働きも別です。
JN: 経由はビューローのまま、紙は印刷されない(HAMLOGが自動で入れた形)。N: 利用者が「紙を出さない」と決めた交信。
このアプリはHAMLOGへ交信を登録するとき、HAMLOGが入れるこのNを消さないように送ります。
このアプリが書くもの・書かないもの
- 書くのは、新しく登録する交信の1文字目だけです。空のまま送った場合は、HAMLOGの入力環境設定の
初期値(多くは
J)がそのまま入ります。 - 2・3文字目は書きません。紙とhQSLの発行・受領の印は、HAMLOGとhQSLが自分で書きます。
- 登録済みの交信のQSL欄を、このアプリが自動で書き換えることはありません。LoTWやeQSLで確認が取れても、QSL欄へ文字を書き戻すことは しません。利用者がQSO詳細の編集でQSL欄を選び直した場合だけ、1文字目だけを差し替えます(2・3文字目の印はそのまま残ります)。確認の状態はこのアプリの中で管理し、統計やQSO詳細で見られます。 HAMLOGの中でもLoTW・eQSLの確認を数えたい場合は、従来どおりLoTW2Thw・eQSL2Thwを併用できます。
入力画面のQSL欄
入力画面のQSL欄では、HAMLOGの文字ではなく紙のカードをどうするかを選びます。選んだ内容は、HAMLOGのQSL欄の1文字目として登録されます。
| 選択肢 | 意味 | 登録される文字(初期値) |
|---|---|---|
| 指定なし | HAMLOGの入力環境設定の初期値に任せます(多くはJ) |
(空) |
| JARL経由 | JARLのビューロー経由で紙のカードを出します | J |
| ダイレクト | 郵送で直接送ります | D |
| hQSLのみ | 紙は出さず、hQSLだけにします。相手がhQSLの登録局だと分かったときは、空欄へ自動で入ります | H |
| 紙なし | 紙のカードを出しません | N |
- どの選択肢でも、hQSL・LoTW・eQSL・Club Logへの送信は変わりません。hQSLは相手が登録局なら送られます
(
hQSLのみは「hQSLを送る」ではなく「紙を出さない」側の選択です)。 - 登録される文字は「設定 › 入力画面のQSL欄(紙のカード)」で変えられます。HAMLOGの「印刷除外QSL」や、 hQSLの「送信対象外のQSL欄1文字目」に別の文字を指定している場合は、それに合わせてください。 文字を空にした選択肢は、入力画面に出なくなります。
- 対応表に無い文字(
M=QSLマネージャー経由や、自分の流儀の文字)が入っている交信は、「その他(M)」のように 表示され、選び直さない限りそのまま残ります。 - HAMLOGへ反映済みの交信でも選び直せます。その場合も、変わるのは1文字目だけです。
WSJT-X / JTAlertから取り込んだ交信の1文字目
FT8などの交信は入力画面を通らないので、交信ごとに1文字目を選べません。 「設定 › WSJT-X / JTAlert 取り込み › 取り込んだ交信のQSL欄」で、国内局とDX局の既定を決められます。
- 空のまま: HAMLOGの初期値に任せます(多くは
J)。 - 例: 国内局は空、DX局は
N→ 国内局はビューロー経由、DX局は紙を出さない。
国内局かどうかは、コールサインの先頭(JA〜JS・7J〜7N・8J〜8N)で判断します。 この設定が効くのは、設定した後に取り込んで新しく作られる交信だけです。
このアプリがQSL欄を読むとき
3文字目が空白でなければ「QSL受領あり」として数えます。どの文字が紙で、どの文字がhQSLかは、 「設定 › HAMLOGのQSL欄の読み取り」で指定します。指定の無い文字は「受領あり(手段不明)」になります。 hQSLの送付と受領は、Windowsエージェントの設定「hQSL」タブを有効にすると、hQSLの送信・受信フォルダから 交信ごとに確かめられます。